関西では寄せポンチ、
関東ではボール芯と呼ばれる工具。
土木用語ではボロシンとも言われています。
鉄骨を組む時に、ボルト孔に打ち込むことによって
孔を合わせることができる鋼鉄製のピンのことを言い、
鉄骨建方時には必要不可欠の工具で、
鉄骨鳶、鍛冶鳶にはマストアイテムである。
寄せポンチ・ボール芯とは?
寄せポンチ・ボール芯とは
長さが100mm前後の鋼鉄製のピンで
太さはボルト孔のサイズにより何種類かあります。
肉厚も薄く軽い鉄骨であれば、
メガネの先やバールでこじてやれば動くが、
数十トンとなる鉄骨となると一筋縄では動きません。
しかし、少しでも孔が見えていれば、
ボルト孔にボール芯を刺し、
ハンマーで思い切り打ち込む事で、
瞬時にボルト孔を合わせ、ボルトを入れる事が出来ます。
鉄骨建方のスピードアップには欠かせない工具です。
ボール芯・ヨセポンチは高力ボルトを削って自作する
一流の職人ともなると、高力ボルトの先を削って
頭がキノコ型のオリジナルのヨセポンチ・ボール芯を
自作して使用しています。
高速カッターやサンダーで削り、
最後はペーパーヤスリで調整します。
なぜ、わざわざボルトを削って自作するのか?
規正品のボール芯・ヨセポンチでは、
ドリフトピンやリーマポンチと同様に、
打ち抜いて突き抜けてしまう恐れがあります。
※打ち抜きを防ぐ為にビニールテープを巻き付けています。
しかし、頭がキノコ型であると、
チカラいっぱい思い切って打ち込んでも頭の部分で止まるので、
ボール芯が打ち抜いて突き抜ける恐れがありません。
作業効率と安全性が格段にあがります。
近年では現場で自作する職人も少なくなりつつありますが、
椿モデルから旋盤削り出しの寄せポンチ、ボール芯が発売され、
現場では圧倒的シェアを誇っています。
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